遅刻

　日付変わっちゃいましたが、ハロウィンなＳＳ。

　バドハイです(気持ちは)。

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「Trick or Treat!?」

「…ほらよ。」

　折角のイベントを楽しもうと、そこら辺で小道具を買ってまで仮装して突撃した結果は…

　手渡された棒付きキャンディ１本。

「…ぇ…？」

「なんだよ。お菓子くれなきゃイタズラするぞ、じゃなかったっけ？」

「あ、うん。アリガト、ゴザイマス」

「ドウイタシマシテ」

　え、えぇ～？待て待て。合ってるけど、えー？だってハイネだよ!?(失礼だな)今日に限って、なんで飴ちゃんなんて持ってんの？イタズラする気満々だったのになんだこの肩透かし感は。

「何、独りで百面相してんだ。キモチ悪ぃ」

「うん。あまりにも普通に返されたんでね。って、いやいや。今のさり気に傷付いたからね？」

「さっき先生とこ行ったら、ニルと２人がかりで絡まれて疲れてんだよ。あとお前の傷なぞどうでもいい」

「あぁ、それで」

　飴なんか持ってたのか。よく見るとポケットの中にはニルに押し込まれたであろうお菓子がまだ覗いている。

「何。チョコも欲しい？若干溶けてるけど」

「いりません。」

　どうせ、自分じゃ食べないから持て余してるだけだろうが。

「バドー、お前そのまま先生とこ行ってくれば？あの２人なら相手してくれんぞ」

「いいよ、別に」

　被っていた黒いとんがり帽子を脱ぐ。構って欲しいのは君だからね。

「それより、飯食いにいかね？」

「カボチャはいらねぇぞ」

「あ～。口ん中モサモサするもんな、アレ」

「いや、オレンジ色だから」

「え…？」

　それってどういう意味ですか？

「ほら、飯行くんだろ？パンプキンヘッド君」

「え、えっ!?」

　俺の手からとんがり帽子を奪って被ったハイネは、とんでもなく悪い笑顔だった…。


...END

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　イタズラしにいって、返り討ちに遭った可哀想なバドー君。私の中で彼は口ではハイネに絶対勝てないフラグがたっています。