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《蝶籠》

囚われた蝶  捕らえた人間  無垢な君  愚かな僕    交錯し絡み合う  僕たちの歪曲周波数

   

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■STAR BLUES■04

 うぁー!!咎狗にかまけて前回からだいぶ間が空いてしまいました、スミマセンっ;;

 …きっと、誰も前回までの話覚えて無いよ…ね!!(笑)しかも、大して進むわけではない…orz

 でも、後々の為に飛ばせないトコロもあるのです。今更ですが、気長にお付き合い下さると嬉しいです(^ヮ^;)。

■■■■■

 教室のドアを抜けると他に数人の生徒がいたが、監督官の姿はまだ見えない。

「あ、そういえばアスターは今朝のニュース見た?【ルビー】の御披露目って今日らしいよ。ねぇ、後で一緒に見に行こうよ!!」

 空いている壁際に陣取り教室を見渡す。

「あぁ、そんなことも言ってたな。でも俺はパス。別に興味無いや」

 わざわざ連れ立って見に行くこともない。テレビを点ければ嫌でも各局で特集しているだろう。

「えぇ~?絶世の美少女って噂だよ。健康な男子として興味無いのー?…はっ!!もしかして男の方が良いとか?アスターってそういう趣味?」

 ルートは自分の肩を抱くように一歩後ずさる。

「馬鹿か。美少女なんてお前で見慣れてるから別にいいさ。…見たって俺達の生活が変わるわけでもないしな」
「そうだけどさ~。って僕は男!!美少年!!」
「ぷっ。自分で言うなコラ」
「むぅ。じゃあ、今日のテストで僕の方が成績良かったら一緒に見に行くってのはどう?」
「いいのか?だいぶ俺に有利だけど」

 頭脳だけならルートの方が有利だが、実技だった場合は圧倒的に俺が有利だ。そして、今日の教室は講義用のデスクが並んだ教室ではなく、実技用の広い吹き抜けのフロアで俺の勝利は今の段階で確定だ。

「うっ…!!ょ、よーし、じゃあ当初の予定通りサボっちゃおう!!行くよ、アスター!!」
「って、おい。ちょっと待て、ルート!!」

 ルートは俺の腕を取って走り出す。いきなりの出来事につんのめりながらも思わず一緒に走り出してしまった。

 校舎を抜け、一度寮のロビーへ出る(校舎と寮は繋がっている)。

 この学校は国の主要機関であるサファイアのプラント<生産工場>と同じ敷地内にあり、ある特定のサファイアを養成するための施設だ。所属する生徒は主に10歳から20歳までのサファイア達。タイプとランクによってクラスが分かれている。サファイアの寿命を考えれば、全寮制のこの学校はかなり特殊な拘束力を持っていることになる。


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